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2008年5月5日月曜日

50 shots

50 Shots/Papoose

ショーン・ベルを計50発の銃弾で射殺してしまったNYクイーンズ区の警官3人に無罪評決が下されました。(記事を見る

ショーン・ベルが殺されたのは2006年の11月、結婚式を控えた独身最後のパーティーのあとでした。彼が友人とストリップクラブからでてきたところを警官が怪しいと思い、そのあと車をぶつけられそうになったので発砲した、ということですが、
長く警察の圧力に苦しんできたマイノリティー市民らは、今回の評決に改めて不憫な思いをしているようです。

事件後も各地で警察の前で抗議行動、そしてラッパーも反応を示しました。
Papooseの50Shotsはそのときのもの。

一方今回の評決に対してのラッパー達の反応

それにしてもMTVでは部分的に分離主義をあおってるように私には感じられます。
やはり「われわれ」、「彼ら」の対立構図を抜け出すことが難しいのでは?

さて、ラッパーそれぞれの反応です。
The Game:オフィシャルウェブサイトhttp://www.thisizgame.com/
"911 Is a Joke"をアップロード、
またこの評決について自身の意見を8分もの映像で語っています。

The Gameはロサンゼルス暴動のロドニーキング事件を11歳の時に経験しているだけに、
「当時は若すぎたが、今自分はブラック・コミュニティーのなかで、そしてアメリカで発言権がある。だからこうして意見を言っていきたい。いつか公平になる時が来るか?わからないけど今は俺の人々に、つまり黒人だけじゃなくって若者みんなに語るために音楽で伝える。表現の自由として意見を言えるんだ。ショーン・ベルのように殺されたやつはたくさんいる。こういう不正義は今日止めにしなきゃだめだ。明日じゃなくて今日。」
また「警官を殺せって言ってるんじゃない、間違っても誰もそうしてはだめだ」と語っています。

Jay-Zは遺族の子供のための教育基金を設立しました。ショーン・ベルの妻ニコール・ベルは
RocaWearのI Will Not LoseというキャンペーンのウェブCMに出演しています。


ヒップホップサミット・アクションネットワークDr. Benjamin Chavis代表は
「ヒップホップ・コミュニティーの人々はとても嫌な気分になっているだろうがネガティブな反応で返していいわけではない。ショーン・ベルの死を無駄にしたりはしない。怒りはポジティブなものに変え、現在の不正なシステムを改正するよう若者とともに活動していく。」
とAllHipHop.comで答えている。


えっと、他にもアイスキューブ、プロディジーなどが意見を述べています。

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