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2007年4月16日月曜日

新たな公共圏としてのインターネット

ここ数日間、インターネット上からドン・アイムス氏の発言騒動について観てきましたが、同議論が持つ様々な側面がさらに明らかになってきました。

ラップが悪の根源とされる議論が出る中、スヌープがMTVにこう言いました。
「話が違うから!ラッパーが言ってるのはフッドにる金目当てにやってるHoのこと、決してスポーツとか学業とかでネクストレベルまで進んだ女の子のことじゃないだろ。っつーかまず、俺らは白人のオジサンとはワケが違うから。」
・・・確かに、おっしゃるとおりです、兄貴。でも助長はしていると思います。


一方、いわゆる「ブラック・コミュニティー」の政治的活動家や代表者は人種・女性差別的問題として統一見解を出しているような意見でした。これまでも最も政治的な人物がテレビ番組に代弁者として出てきたため、より一層そのように見えたのだと思います。しかし、一面的な問題として判断すべきではないでしょうし、そもそも彼らの定義する「ブラック・コミュニティー」もしくは「アフリカン・アメリカン・コミュニティー」という言葉にそれなりの意図があることにも注意しなくちゃいけないでしょう。

珍しくビデオを投稿したこの女性は、白人対黒人軸の議論に異議を唱えています。

「アフリカン・アメリカン・コミュニティー内のディスリスペクトこそ問題だわ。黒人女性はお互いをディスし合っているし、黒人男性同士も互いをディスし合っている」(元ストリッパー)
・・・つまりただの人種の問題とするな、といったようなことです。


個人の見解がビデオでどんどんYoutubeに投稿されていくのがわかります。そして議題がどんどん移っていってます。結局、アイムス氏が解雇されることが決定したのですが、それに関して単なる差別の問題ではなく「表現の自由」や「検閲(censorship)」についての懸念も増えています。

「ドン・アイムスと表現の自由」

「表現の自由が権利としてあるアメリカだよ!? アイムスが解雇されれば、次は誰が検閲されて表現を制限されるか、自分かもしれないんだよ。
 自由市場で成り立ってるのがケーブルテレビの世界。そういう番組が悪いと思えば聞かなければいい、見なければいい!ニュースだって視聴率しか考えていないんだから。」(マット。保守派)




「やぁ、マット。君のビデオにさっき見たよ。同意するところもある。表現の自由は守られるべきってね。
  でもこの場合アイムスは自由存在としてしゃべってるんじゃなくて、スポンサーやネットワークを代表 して話しているんだ。だから雇われた側として言えることは制限されてる。

 昔NYにいたとき、バイトで朝食をアイムスに持ってたことがあった。ハイネケンとか酒を。彼は当時アル中ぐらい、本当ひどかったんだ。ほら、レイシストだし周りの人にもひどいことを言ってばっかりだし。周りもそれを知っているから、今回解雇されたんだろうね。
 
 本来はバスケの試合の話でしょ、話題を全部とっちゃったじゃん。そもそも、女子バスケ選手、ほとんどちぢれ毛じゃないのは見てわかるし、どう見てもHoじゃないでしょ。(笑)」
・・・やぁ、マットって。。。素直なビデオだ。にしてもひたすら顔だけだなぁ。

自由に議論がされる中、相変わらず信用ならないFOXニュースがゲストにM1を呼びました。12日出演したのは”Your World With Neil Cavuto”という番組になんとDead PrezのM1。意見を述べるのが上手なM1を言いくるめられると思ったのでしょうか?案の定FOXは失敗したため、せこくも編集権を行使します。→議論の一部がFOXのオンラインのスクリプトから消去。都合の言い情報だけまた流そうとしているのがわかります。消えている部分(http://mediamatters.org/items/200704130001





いずれにしてもビデオパワー!!こうやって個人が意見を投稿していく、そして議論が広がっていく。youtubeちょっと、すごいかもしれません!!
Don Imus発言をめぐっての議論がネット上でさかんだったことを見れば、あらたな公共空間として、人々が意見を交換する重要な場所になっていく感じがします。



※このブログは決してyoutubeからスポンサーされていませんし、資金提供も受けていません(笑)

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